教育 × バレエ

バレエを通じて、
子どもの可能性を引き出したい

幼児期は、その子の人となりをつくる大事な期間です。
ここで何をするかによって、これからの人生を支えてくれる人間力や、成績だけじゃない頭の良さも育まれると思います。

バレエは、そんな子ども達の隠れた才能を、いっぱい引き出してくれる舞台芸術。
このページでは、バレエの教育におけるメリットと、私たちの取り組みをお話しします。

考える力(思考力)

バレエでは、物事を論理的に考える力が磨かれます。
なぜなら、バレエはどこを切り取っても理にかなった舞台芸術だからです。

例えば、バレエの動きには「こう動いたら、こう」という細かいルールがあります。
これは人の体の構造に合わせてつくられているので、その通りに動かないと不自然になり、バランスを崩してしまいます。
バレエではそれを頭で理解しながら、体に馴染ませていきます。

また、私たちの練習は、発表会から逆算してやるべきことを落とし込みます。
発表会の後は、できたこととできなかったことを整理して、課題を一緒に考えます。

ここで育まれるのは、生きる上で大切な「考える力」そのものです。
受験や就職など、人生の節目でも大きな力になってくれます。

自己分析力

バレエは自分自身と向き合う舞台芸術です。
体のコンディションによって、昨日できたことが今日はできない、なんてことも少なくありません。

また、バレエは心の乱れを見逃してはくれないものです。
例えば、意地悪をしている子どもは、演技にもそれが出てしまいます。

当スクールでは、心の声にも体の声にも耳を傾けて、少しずつ課題を克服していきます。
それによって自分を客観的に分析することが得意になっていくのです。

コミュニケーション力

バレエを習うことは、コミュニケーション力の向上にも繋がります。
なぜなら、学校では接点のない、色々な世代の人と交流するからです。

当スクールでは、同じクラスに最大で3学年差あります。
目上の人の価値観に触れたり、年下の子どもをリードしたりと、社会集団の中での振る舞い方を学べるます。

また、自分より年下でも実力が上の子、自分より年上でもキャリアの浅い子もいます。
同学年しかいないと「自分はできる」と傲慢になったり、「自分はできない」と卑屈になったりするかもしれませんが、これなら自分と近いレベルの仲間を見つけられ、みんなが切磋琢磨して、前向きに取り組めるようになります。

体のすこやかな成長(身体能力)

バレエは体のすこやかな成長も後押しします。
体の柔軟性や、姿勢をよくしてくれるのはもちろんのこと、全身の骨や関節、筋肉のバランスを見ながらトレーニングをするため、均整のとれた体つきになります。
逆に言えば、教える側に知識がないと、むしろ体を壊してしまう恐れもあります。

バレエは子どもの成長度合いに応じて、行える動作が決まっています。
なかには小学1年生にトゥシューズを履かせてしまう教室もありますが、これはとても危険です。
骨に悪影響を与えて成長を止めたり、最悪の場合は歩けなってしまうかもしれません。

子どもは体が柔らかいため、多彩な動作をこなせますが、柔らかいからこそ負荷には弱いのです。
私たちは子どものすこやかな成長のために、体と向き合った指導を心がけています。

感受性、表現力

演技を通して、音感やリズム感といった音楽的知能や豊かな感受性、表現力も育まれます。

集団での発表会では、仲間との距離や息を合わすことなど周囲の人たちの気持ちを感じ理解する必要があります。

また、一流の講師による指導、衣装や舞台照明など、本物を見て触れることで表現力を育みます。

長所を伸ばすということ

ここまで教育についてお話しましたが、ガチガチに縛りつける訳ではありません。
勉強やスポーツで大きな成績を残す子や、大人になって仕事で活躍する子は、自由な意思を尊重されて育ってきた場合が多いです。

私たちが心がけているのは、長所をきちんと褒め、子どもに自覚してもらうことです。

長所は、そのままでもある程度できてしまうため、短所よりも放置されがちなのです。
それではせっかくの才能が埋もれてしまいます。
短所を補うことも大切ですが、秀でたものは全力で伸ばす。
子どもたち一人ひとりの個性を尊重しながら、のびのびと過ごせる環境を作っていきたいと思います。