多摩バレエスクールについて

多摩バレエスクール 主宰
高井 由恵

クラシックバレエの伝統を、
家族のようにあったかく

私たち多摩バレエスクールでは、宮廷の舞踊から生まれた「クラシックバレエ」を指導しています。
海外でも実績のある一流の講師のもと、バレエに対する心構えから、衣装や舞台照明まで、古きよきバレエの伝統を、大切に守っているスクールです。

そんなことを言うと、厳しそうに見えてしまうかもしれませんが、特に力を入れているのは、子ども達の学びです。
バレエは、人生に必要なたくさんのものを教えてくれます。
人と接するときのマナー、すくすくとした発育。
誰かと向き合うコミュニケーション力や、自分と向き合う心。
そんなバレエの魅力を、子ども達にいっぱい吸収してもらいたい。
そのために労を惜しまず、指導しています。

心がけているのが、生徒さん一人ひとりに合わせた指導。
子どもも大人もそうですが、人それぞれ、体のバランスは違います。
ある人にとって正しい練習が、ある人にとっては怪我につながることもあります。
一人ひとりの体とじっくり向き合って、トレーニングやケア、練習のメニューを考えていく。
十人十色の正解を、一緒に探すことが重要です。

一人ひとりと向き合うのは、体だけじゃなく、心も同じ。
個性の異なる子どもたち。それぞれ能力も違えば、言葉の受け止め方も違います。
しっかりと才能を引き出せるように、子どもたちの声に耳を傾けたり、伝え方を工夫したり……。
自分に合った先生を見つけてほしいから、講師もたくさん抱えています。
例えば、自分と同じ悩みを持っていた先生の言葉なら、他の先生の言葉より、心に響くかもしれません。

だから、スクールの雰囲気はいつもアットホーム。
もちろん、バレエとは真摯に向き合いますが、子ども達が自分にふたをしてしまっては、元も子もありません。
心から笑顔で、のびのびと自分の才能を発揮できるように、あったかくて家族みたいな環境を作っていきたいと思います。

バレエは自分と向き合うもの
心を育てる競技です

クラシックバレエの伝統を重んじている私たちですが、それはバレエへの恩返しでもあります。
私とバレエの出会いは9歳のとき。
戦後の難しい時代、クオーターであることから学校生活もうまくいかないなか、心のよりどころになったのが、銀座の教室で習いはじめたバレエでした。

それから、バレエにたくさんの経験をさせてもらいました。
厳しい稽古を受けて、自分の弱さと向き合ったり、テレビ出演やCMの振り付けなど、大きな仕事を任せてもらったり……。
初めて本格的に教えることになったスクールでは、不甲斐ないこともありましたが、多くの親御さんの協力に支えられて、子ども達に「バレエが好き」「ずっと続けたい」と喜んでもらうこともできました。

あのときの子ども達の笑顔は、私に「育てること」の素晴らしさを教えてくれた、ひとつの原点です。
だから、私たちがバレエの伝統や文化、心構えを大切にするのは、私を育ててくれたバレエと、子ども達への恩返しでもあります。

バレエに嘘やごまかしは利きません。
一生懸命バレエをしていると、子どもも大人も関係なく、自分と向き合うことになります。
繊細な指の動き、足さばき、ちょっとした目線ひとつから、その人の内面が、不思議と演技に表れるのです。

バレエは小手先の技術じゃなく、見た目と中身の伴った状態を目指すもの。
自分と向き合って、課題を一歩ずつ克服しながら、ひとりの成熟した大人へと成長できるのが、バレエの大きな魅力です。

多摩バレエスクールでは、プロの育成も手がける実力派の講師を揃えていますが、大切なのは、必ずしもプロになることとは限りません。
自分の好きな道や、納得できる道に進み、一人の大人として立派に胸を張れるようになること。
バレエを通じてささやかでもその力になれたら、こんなに嬉しいことはありません。

多摩バレエスクールの特徴

子どもの教育を大切にしています

子どもがバレエをすると、良いことがたくさんあります。
気品やマナーが身につくのはもちろんのこと、体のやわらかさや姿勢の良さなど、すこやかな発育の手助けになります。

また、同学年だけじゃない幅広い年齢の人とふれあったり、仲間と一緒にひとつの舞台をつくったりするなかで、コミュニケーション力もぐんぐん伸びていきます。

バレエは、子どもをちょっとだけ大人に近づけてくれます。
けれど、年齢に合わない厳しすぎる指導はしません。
大事にしているのは、子どもの長所を埋もれさせないこと。
大切なお子さん一人ひとりの声に耳を傾けて、のびのびと個性を発揮できるように背中を押してあげたいと思っています。

教育 × バレエ

家族みたいにアットホームな環境です

バレエの伝統を大切にしている私たちは、周りから「厳しいスクール」「選ばれた子どもしか通えない」と誤解されてしまうこともあります。
でも、実際に目指しているのは、みんなが笑顔でいられるアットホームなスクールです。

もちろん、バレエはしっかりと教えますし、いじめにも厳しく目を光らせますが、それ以外はいつも和気あいあい。
なかには20年以上も通ってくれている生徒さんや、長期休暇のたびに顔を出してくれるOBもいて、家族みたいな雰囲気です。
これからも安心して長く通える、あったかい空気を守っていきたいと思います。

一人ひとりとじっくり向き合います

私たちのもう一つの方針は、生徒さん一人ひとりに合わせた指導。
もちろん、バレエにはいろんな動きの「型」もありますが、それを身につけるためのメニューは、個人に合わせて変えています。
なぜなら骨格や筋肉のつき方、体のつくり、動かし方などは、人それぞれ違うから。
同じように教えていては、大きな怪我にもつながりかねません。

一人ひとりの体とじっくり向き合って、どこを鍛えて、どこをケアしたらいいのか。
どんな力の入れ方をしたら、怪我のリスクを下げられるか。

そもそも海外では体の負担を考えて、一定の条件を満たした子どもしかバレエを習うことはできません。
それくらい繊細な競技だから、個人に合わせて指導をするのは欠かせない義務だと思っています。